Eclipse + Slick2D のセットアップ(サンプルの実行まで)
Java の2Dゲームライブラリである Slick2D のサンプルを Eclipse でビルドして実行するまでの手順を説明します。実は私、Java も Eclipse も完全なド素人なので正確さは保障できませんが、とりあえずサンプルが動いて Jave + Slick2D の勉強が始められるところまでは案内できるかと思います。
0. Eclipse とか Slick2D とか LWJGL とかの準備
まず Eclipse のインストールですが、面倒くさいので日本語化パッケージの Pleiades を入れちゃってください。全部入りの "Pleiades All in One" → "Java, Full Edition" がいいです。この記事を書いている時点では "Eclipse 4.3.1 Kepler SR1" でした。インストール手順はネットにいくらでも情報があるのでそれらを参照にしてください。ワークスペース("workspace"ディレクトリ)のパスはインストーラの標準設定にしてあります。
Pleiades : http://mergedoc.sourceforge.jp
次に Slick2D と LWJGL を入手します。LWJGL は Java でグラフィックスやサウンドを使うための基礎的なライブラリで、Slick2D は LWJGL を利用して作られています。Slick2D には LWJGL のファイルが含まれているのですが、同梱されている Native ライブラリの設定方法が分からなかったので別に LWJGL を準備しました。バージョンは Slick が "Slick build 237 includes LWJGL 2.9.0."、LWJGL が "LWJGL 2.9.1" でした。Slick2D は "slick" という名前で、LWJGL は "lwjgl" という名前でワークスペースの直下に展開してあります。
Slick2D : http://slick.ninjacave.com/
LWJGL : http://lwjgl.org/
ではココから順を追って手順を説明します。
1. Slick2D のサンプルソースコードを新たなディレクトリにコピー
サンプル・ソースコードが含まれている "slick/src" ディレクトリをワークスペースの直下にコピーし、"slick_samples" (適当な名前)にリネームします。

そのディレクトリ内のサンプル・ソースコード以外を削除します。"slick_samples/org/newdawn/slick" にファイルやディレクトリがたくさんありますので、"tests" 以外を削除します。

2. Eclipse で新規 Java プロジェクトを作成
[ファイル]-[新規]-[Javaプロジェクト]メニューを選択します。

先ほどのディレクトリの名前をプロジェクト名として設定します。ここでは "slick_samples" としています。

[パッケージ・エクスプローラ]にプロジェクトが表示されます。プロジェクトの左側にある⊿(三角アイコン)をクリックして展開したときに、サンプルのソースコードのパスを示す "org.newdawn.slick.tests" 等があればとりあえずOKです。

3. Slick2D とか LWJGL とかのライブラリを登録
[パッケージ・エクスプローラ]上のプロジェクトを右クリックしてポップアップメニューを表示し、[ビルド・パス]-[ビルド・パスの構成]を選択します。

[ライブラリ]タブを開き、[外部 Jar 追加]ボタンを押します。ファイル選択ダイアログが表示されますので、"slick/lib" から "ibxm.jar", "jogg-0.0.7.jar", "jorbis-0.0.15.jar", "slick.jar" を登録します。(ファイル名の後ろの数値はバージョン番号なのでパッケージによって異なります。) ここにある "lwjgl.jar" は登録しません。
同様にして LWJGL のディレクトリ "lwjgl/lwjgl-2.9.1/jar" から "lwjgl.jar" を登録します。

登録した "lwjgl.jar" の左側の⊿(三角アイコン)をクリックすると[ネイティブ・ライブラリのロケーション]という項目があるのでそれを選択して[編集ボタン]を押します。ディレクトリ指定ダイアログが表示されるので、LWJGL のディレクトリから "lwjgl/lwjgl-2.9.1/native/windows" を指定します。(Windowsの場合)

4. サンプル・データをプロジェクトに追加
サンプル・データが含まれている "slick/testdata" ディレクトリを[パッケージ・エクスプローラ]上のプロジェクトへドラッグします。

下のようなダイアログが表示されるので、[ファイルおよびフォルダーをコピー]を選択してください。

5. サンプルのビルドと実行
プロジェクトの "org.newdawn.slick.tests" に色々なサンプル・プログラムがあります。とりあえず "AnimationTest.java" を選択して実行ボタンを押します。

無事にサンプルが起動すれば成功です!(・・・シンプソンズの権利大丈夫なのか?)

後はサンプルのソースコードを改変したりして勉強を始めることができるかと思います。このブログでも「ゲームプログラミング」というカテゴリで解説を続けていきます。ファイルの入手法が分からなかったり、エラーが出たり、マウスの使い方が分からなかったり、自由に使えるパソコンが無かったりする人は、パパかママに相談してみてください。
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0. Eclipse とか Slick2D とか LWJGL とかの準備
まず Eclipse のインストールですが、面倒くさいので日本語化パッケージの Pleiades を入れちゃってください。全部入りの "Pleiades All in One" → "Java, Full Edition" がいいです。この記事を書いている時点では "Eclipse 4.3.1 Kepler SR1" でした。インストール手順はネットにいくらでも情報があるのでそれらを参照にしてください。ワークスペース("workspace"ディレクトリ)のパスはインストーラの標準設定にしてあります。
Pleiades : http://mergedoc.sourceforge.jp
次に Slick2D と LWJGL を入手します。LWJGL は Java でグラフィックスやサウンドを使うための基礎的なライブラリで、Slick2D は LWJGL を利用して作られています。Slick2D には LWJGL のファイルが含まれているのですが、同梱されている Native ライブラリの設定方法が分からなかったので別に LWJGL を準備しました。バージョンは Slick が "Slick build 237 includes LWJGL 2.9.0."、LWJGL が "LWJGL 2.9.1" でした。Slick2D は "slick" という名前で、LWJGL は "lwjgl" という名前でワークスペースの直下に展開してあります。
Slick2D : http://slick.ninjacave.com/
LWJGL : http://lwjgl.org/
ではココから順を追って手順を説明します。
1. Slick2D のサンプルソースコードを新たなディレクトリにコピー
サンプル・ソースコードが含まれている "slick/src" ディレクトリをワークスペースの直下にコピーし、"slick_samples" (適当な名前)にリネームします。

そのディレクトリ内のサンプル・ソースコード以外を削除します。"slick_samples/org/newdawn/slick" にファイルやディレクトリがたくさんありますので、"tests" 以外を削除します。

2. Eclipse で新規 Java プロジェクトを作成
[ファイル]-[新規]-[Javaプロジェクト]メニューを選択します。

先ほどのディレクトリの名前をプロジェクト名として設定します。ここでは "slick_samples" としています。

[パッケージ・エクスプローラ]にプロジェクトが表示されます。プロジェクトの左側にある⊿(三角アイコン)をクリックして展開したときに、サンプルのソースコードのパスを示す "org.newdawn.slick.tests" 等があればとりあえずOKです。

3. Slick2D とか LWJGL とかのライブラリを登録
[パッケージ・エクスプローラ]上のプロジェクトを右クリックしてポップアップメニューを表示し、[ビルド・パス]-[ビルド・パスの構成]を選択します。

[ライブラリ]タブを開き、[外部 Jar 追加]ボタンを押します。ファイル選択ダイアログが表示されますので、"slick/lib" から "ibxm.jar", "jogg-0.0.7.jar", "jorbis-0.0.15.jar", "slick.jar" を登録します。(ファイル名の後ろの数値はバージョン番号なのでパッケージによって異なります。) ここにある "lwjgl.jar" は登録しません。
同様にして LWJGL のディレクトリ "lwjgl/lwjgl-2.9.1/jar" から "lwjgl.jar" を登録します。

登録した "lwjgl.jar" の左側の⊿(三角アイコン)をクリックすると[ネイティブ・ライブラリのロケーション]という項目があるのでそれを選択して[編集ボタン]を押します。ディレクトリ指定ダイアログが表示されるので、LWJGL のディレクトリから "lwjgl/lwjgl-2.9.1/native/windows" を指定します。(Windowsの場合)

4. サンプル・データをプロジェクトに追加
サンプル・データが含まれている "slick/testdata" ディレクトリを[パッケージ・エクスプローラ]上のプロジェクトへドラッグします。

下のようなダイアログが表示されるので、[ファイルおよびフォルダーをコピー]を選択してください。

5. サンプルのビルドと実行
プロジェクトの "org.newdawn.slick.tests" に色々なサンプル・プログラムがあります。とりあえず "AnimationTest.java" を選択して実行ボタンを押します。

無事にサンプルが起動すれば成功です!(・・・シンプソンズの権利大丈夫なのか?)

後はサンプルのソースコードを改変したりして勉強を始めることができるかと思います。このブログでも「ゲームプログラミング」というカテゴリで解説を続けていきます。ファイルの入手法が分からなかったり、エラーが出たり、マウスの使い方が分からなかったり、自由に使えるパソコンが無かったりする人は、パパかママに相談してみてください。
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